2015年 08月 22日
尿路結石の部位と成分について |
肝臓から胆管、そして胆のうにできる結石を胆石と呼びますが、まったく尿路結石とは違います。
尿路結石は存在部位により腎臓(腎)結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と分類します。 また腎臓、尿管の結石は上部尿路結石、膀胱、尿道の結石は下部尿路結石として扱います。 私たちが住んでいる日本のような文明社会では、尿路結石の95%は上部尿路結石です。 逆に発展途上国のような文明の低い国では、下部尿路結石の割合が増えます。
結石の種類による分類結石を構成する成分により数種類の結石に分類されます。 カルシウム含有結石(蓚酸カルシウム結石、リン酸カルシウム結石)が最も多く、さらに尿酸結石、及びこれらが混在する結石もみられます。
尿路感染によって形成されるリン酸マグネシウムアンモニウム結石や、また、遺伝性に発生するシスチン結石も認められることがあります。
特殊な名称の結石特殊な呼称として、腎結石が腎臓内に増大し鋳型状となった結石をサンゴ状結石とよび、腎臓を摘出することもあります。
この写真は、私が大学在任中に、摘出した腎臓の中のサンゴ状結石を標本にしたものです。
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尿路結石は存在部位により腎臓(腎)結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と分類します。 また腎臓、尿管の結石は上部尿路結石、膀胱、尿道の結石は下部尿路結石として扱います。 私たちが住んでいる日本のような文明社会では、尿路結石の95%は上部尿路結石です。 逆に発展途上国のような文明の低い国では、下部尿路結石の割合が増えます。
結石の種類による分類結石を構成する成分により数種類の結石に分類されます。 カルシウム含有結石(蓚酸カルシウム結石、リン酸カルシウム結石)が最も多く、さらに尿酸結石、及びこれらが混在する結石もみられます。
尿路感染によって形成されるリン酸マグネシウムアンモニウム結石や、また、遺伝性に発生するシスチン結石も認められることがあります。
特殊な名称の結石特殊な呼称として、腎結石が腎臓内に増大し鋳型状となった結石をサンゴ状結石とよび、腎臓を摘出することもあります。

この写真は、私が大学在任中に、摘出した腎臓の中のサンゴ状結石を標本にしたものです。

by utunomiy
| 2015-08-22 16:25
| 泌尿器科