2012年 07月 10日
デリケートゾーンのかゆみ |
夏は股間がかゆくなる~♪というフレーズのCMが流れていますが、いわゆるデリケートゾーン(陰部)のかゆみを訴えて来院される患者さんは多くおられますが、その原因は様々です。男性の場合、陰嚢湿疹、間擦性湿疹などの湿疹類、たむしやカンジダ(真菌ーカビ)、溶連菌(細菌)、乳房外ページェット病(悪性腫瘍)などがあります。これらにはそれぞれ、ステロイド、抗真菌剤、抗生物質、手術療法が必要です。ところが冒頭のCMの軟膏(デリケアエムズ)の主成分は、抗ヒスタミン剤、ビタミンE、メントール(清涼剤)、消毒剤などで、かゆみを一時的に抑える作用しかなく本質的に治療する薬ではありません。一方、女性の場合、痒みの原因として、生理用品などによるかぶれ、カンジダやトリコモナス症があります。女性用の市販の軟膏(フェミニーナ軟膏、デリトリーナなど)もだいたい男性用と同じ成分であり、一時的なかゆみ止めにすぎません。恥ずかしがらずに皮膚科専門医を受診し、正しい診断と治療を受けましょう。
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by utunomiy
| 2012-07-10 10:42
| 皮膚科