2017年 03月 08日
話題の抗がん剤”オプジーボ”って何? |
ニボルマブNivolumab、商品名:オプジーボという薬の名前を聞いたことがあると思います。
とんでもなく高い薬で、画期的な抗がん作用を発揮すると今脚光を浴びている薬です。 オプジーボの薬価は、100mgで72万9,849円であり(2014年)、1年間使用すると3,500万円になります。
今日はちょっとこんな高い薬がどうして効果があるか、簡単に説明してみたいと思います。
がん細胞には、免疫システムから逃れるための仕組みを持つものがあります。 がん細胞は細胞表面にPD-L1という物質があり、免疫細胞であるT細胞のPD-1と結合して免疫細胞の攻撃を受けないようにしています。 ニボルマブは、癌が免疫から逃れるためのチェックポイント・シグナルPD-1を抑制することにより、リンパ球による癌への攻撃を促しがん細胞をやっつけます。
上の図のように、がん細胞は免疫細胞の攻撃をさせないようにブロックして、増殖するわけですが、この免疫細胞のブロックを外して、免疫細胞にがん細胞を強力に攻撃させてやるのがこの薬なのです!
今この薬が使えるのは、悪性黒色腫、肺がん、腎臓がんだけですが、ほかのがんにもどうも効果があるようです。 今後ますますオプジーボが臨床の場で活躍するのは時間の問題でしょう!
←あまりにも高いので、今回半額となりました。 まだ高いですね、しかし命には代えられませんものね! 応援クリックお願いします!
とんでもなく高い薬で、画期的な抗がん作用を発揮すると今脚光を浴びている薬です。 オプジーボの薬価は、100mgで72万9,849円であり(2014年)、1年間使用すると3,500万円になります。
今日はちょっとこんな高い薬がどうして効果があるか、簡単に説明してみたいと思います。
がん細胞には、免疫システムから逃れるための仕組みを持つものがあります。 がん細胞は細胞表面にPD-L1という物質があり、免疫細胞であるT細胞のPD-1と結合して免疫細胞の攻撃を受けないようにしています。 ニボルマブは、癌が免疫から逃れるためのチェックポイント・シグナルPD-1を抑制することにより、リンパ球による癌への攻撃を促しがん細胞をやっつけます。
上の図のように、がん細胞は免疫細胞の攻撃をさせないようにブロックして、増殖するわけですが、この免疫細胞のブロックを外して、免疫細胞にがん細胞を強力に攻撃させてやるのがこの薬なのです!
今この薬が使えるのは、悪性黒色腫、肺がん、腎臓がんだけですが、ほかのがんにもどうも効果があるようです。 今後ますますオプジーボが臨床の場で活躍するのは時間の問題でしょう!
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by utunomiy
| 2017-03-08 15:25
| 泌尿器科