2014年 05月 02日
話題の薬ザルディア、週刊誌の記事って本当? |
最近週刊誌をはじめ、巷の噂になっている薬があります。
その薬は、前立腺肥大症に対する症状改善効果のある薬、”ザルディア”、一般名タダラフィル。 活性化酸素の産生を抑え、尿道を広げる効果により前立腺肥大の症状を緩和する薬です。
上の記事は、今週号の“週刊現代”の記事です。
どうも内容を読むと、前立腺肥大に対する効果についてより、勃起不全に効果があるとの趣旨の記事です。
内容については、品のある当ブログにはふさわしくないので詳しくは説明しませんが、興味のある方は購入してお読みください。
何が問題かというと、このお薬は、すでに勃起不全薬として、日本で手に入れることができます(一般名シアリス)。 保険はきかず、私費で購入、一錠20ミリグラム、1500円程度の価格設定となっているようです。 しかし、同じ成分のお薬が保険適応で手に入るところが問題です。
同じ成分の薬が、ザルディアと名前を変えると一錠5ミリグラム、230.6円となります。 さらに前立腺肥大症としての診断があれば3割負担としても、負担金69.18円で手に入ることになります。
しかし、厚生労働省から次のような通達が出ていますので、泌尿器科専門医による的確な診断がないと処方してもらえないと思います。
保医発0417第4号 平成26年4月17日
ザルティア錠2.5mg及び同5mg 本製剤の効能・効果に関連する使用上の注意において「本剤の適用にあたっては、前立腺肥大症の診断・診療に関する国内外のガイドライン等の最新の情報を 参考に、適切な検査により診断を確定すること」とされており、適切な検査によ り前立腺肥大症と診断された場合に限り算定できること。また、診療報酬明細書 の記載に当たっては、尿流測定検査、残尿検査、前立腺超音波検査等の診断に用 いた主な検査について、実施年月日を摘要欄に記入すること。
すなわち勃起不全薬として保険適応にはなってません。 あくまでも前立腺肥大症の治療薬としての保険適応ということをご理解いただいたうえ主治医にご相談ください。
←厚労省もややこしい薬を保険適応にしたものです。 ヤレヤレ! 応援クリックお願いします。
その薬は、前立腺肥大症に対する症状改善効果のある薬、”ザルディア”、一般名タダラフィル。 活性化酸素の産生を抑え、尿道を広げる効果により前立腺肥大の症状を緩和する薬です。
上の記事は、今週号の“週刊現代”の記事です。
どうも内容を読むと、前立腺肥大に対する効果についてより、勃起不全に効果があるとの趣旨の記事です。
内容については、品のある当ブログにはふさわしくないので詳しくは説明しませんが、興味のある方は購入してお読みください。
何が問題かというと、このお薬は、すでに勃起不全薬として、日本で手に入れることができます(一般名シアリス)。 保険はきかず、私費で購入、一錠20ミリグラム、1500円程度の価格設定となっているようです。 しかし、同じ成分のお薬が保険適応で手に入るところが問題です。
同じ成分の薬が、ザルディアと名前を変えると一錠5ミリグラム、230.6円となります。 さらに前立腺肥大症としての診断があれば3割負担としても、負担金69.18円で手に入ることになります。
しかし、厚生労働省から次のような通達が出ていますので、泌尿器科専門医による的確な診断がないと処方してもらえないと思います。
保医発0417第4号 平成26年4月17日
ザルティア錠2.5mg及び同5mg 本製剤の効能・効果に関連する使用上の注意において「本剤の適用にあたっては、前立腺肥大症の診断・診療に関する国内外のガイドライン等の最新の情報を 参考に、適切な検査により診断を確定すること」とされており、適切な検査によ り前立腺肥大症と診断された場合に限り算定できること。また、診療報酬明細書 の記載に当たっては、尿流測定検査、残尿検査、前立腺超音波検査等の診断に用 いた主な検査について、実施年月日を摘要欄に記入すること。
すなわち勃起不全薬として保険適応にはなってません。 あくまでも前立腺肥大症の治療薬としての保険適応ということをご理解いただいたうえ主治医にご相談ください。
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by utunomiy
| 2014-05-02 15:59
| 泌尿器科